丈兵衛さん!そもそも「組立作業」ってどんな作業なんですか?
金型ってのはとても多くの部品から成り立っているんだよ。それらの部品を順番に組み立てて、設計者が構想した最終形の金型にする。それが組立作業だ。
組立作業で難しいことって何ですか?
それぞれの金型部品はそのまま組み立てることが困難な場合があるんだ。そもそも誤差の全くない加工は不可能だからな。
小さな誤差が重なると大きな誤差になって、金型を組み合わせた時、特に金型の合わせ面などで隙間や当たりすぎなどが出るんだ。そこはダイカスト鋳造するとバリなどが発生しやすい。だからその部分をヤスリなどをかけて寸法調整して、あたりの良い金型を完成させる。この作業がなかなか難しいんだよ。
どうやってそんなわずかな隙間や当たり方を確認するんですか?
一般的には、金型の合わせ面に色のついた塗料を塗って、その後金型を合わせて、それで色の転写具合で金型の凹凸を確認するんだ。この時、色のぬり方にも技術が必要なんだな。
今回のまとめ
ダイカスト金型における組立作業において合わせ面の確認において、ダイスポッティングプレスという機械が使用されます。これは固定型、可動型それぞれをセットプレートに固定し、その後一定圧力をかけて金型を合わせる機械です。
オプションにより固化性樹脂を金型内に流し込んで試し成形を行うこともできます。