フジイ金型へはダイカスト金型だけでなく、ダイカスト製品の注文もあるんですか?
たまにあるよ。鋳造メーカーにダイカスト製品を発注する部品メーカーなどが金型から詳細な技術的検討をして、ダイカスト製品を調達したい!なんてことがあるから、そんな時にはフジイ金型に相談があったりするね。他には、内製のダイカストマシンの許容量がいっぱいで社外で鋳造したい時とかね。
ダイカスト製品を受注するときに気をつけることは何ですか?
例えば、ダイカスト製品の材質、サイズ、寸法精度はもちろんだけど、鋳造機サイズや取数、などは重要だね。これらは金型の仕様を決める時にも必要な要素なんだよ。また、これらの仕様に関してはお客様とよく協議して、合意をもらわないと、後でトラブルの原因になっちゃうんだ!
そうなんですね。いろいろの情報が必要なんですね。例えば鋳造機サイズとは何ですか?
鋳造機は、別名「ダイカストマシン」とも言うんだけど、そのマシンの型締力を125ton、350ton、800tonと表して、それらの値でサイズを表現しているんだ。数値が大きくなるほど、大きな製品を鋳造することができて、金型も当然大きくなる。この数値は決して金型の重量のことではないからね!
今回のまとめ
ダイカスト製品をどのように製造するかにおいて、鋳造機の仕様は大変重要な要素です。鋳造機によって、金型のサイズや仕様も変わってきます。鋳造機の仕様には、主に以下のような事例があります。
- ダイカスト鋳造圧力
- 溶融金属を鋳込むための単位あたりの圧力を言う。単位は、kg/cm²。鋳造圧力は、鋳造方式や鋳込み金属により異なる。
- 型締力
- 鋳造したい製品の投影面積によって型締力は決定する。単位面積当たりに必要な圧力(ton)の加重を設定し、かつランナーやオーバーフロー部の面積も加味して、必要な型締力が計算される。
例えば、200x200x80mmの製品(ADC12/1.2~1.3kg)を鋳造するには、350~650tonほどの型締力を持つ鋳造機が必要となる。
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