熟練の技で、ニーズに応える職人集団
時間やコストの制約で、新しい金型をつくることが難しい場合があります。また、新規に製作する場合でも、完成間際になって構造変更が必要になる場合もあります。
そのようなときに登場するのが修理チームです。「金型が破損してしまった」「なんとか寿命を延ばせないか」からはじまり、「金型を改造したい」「追加部品がつくれないか」といった難易度の高い要望に対して、高精密の世界を指先で感じ取りながら、熟練の技で対応していく職人集団です。
スピードも技のうち
修理チームにくる依頼内容はさまざまです。「とにかく急いでいる」「とりあえず直したい」「なんとか変更してほしい」というケースも少なくありません。一方で「計画的にメンテナンスしたい」「湯回り改良や入駒化などの部分的な改造をしたい」というようなご要望もあります。いずれの場合でも失敗が許されないという厳しい制約があります。そのような時でも、キチンと作業計画を立て、できる限りのムダを省き、効率よい作業を心がけています。
大きな修理や改造の場合は、設計チームや製造チームとも緊密に連携しなければなりません。そんなときは修理チームを窓口とした社内一貫体制を構築して取り組みます。技術と経験に支えられた徹底的な効率化で、お客さまの立場にたってスピード感のある対応を図ります。
不具合を社内へフィードバック
設計チームや製造チームが技術を尽くしてつくった金型でも、不具合が原因で納品後ご相談――というよりお叱り――を受けるケースがあります。その時の対応の窓口になるのも修理チームです。
修理をするのはもちろんですが、それだけに終わらさず「どうしてこんなことが起こったのか」社内の各チームと議論を重ね、原因究明と改善、再発防止に努めます。
この活動で得られた知見を社内全体に共有し、考えるというスタンスが、今後のお客さまへの品質・サービスの向上とともに、それぞれの社員のレベルアップにつながると信じています。