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EVにも積極的に取り組むから

    EVをはじめとする環境対応車に関するお悩みにおこたえします
    • EV向け部品の試作に対応してくれるダイカスト金型会社を探している
    • 新しい技術であり色々試していきたい。柔軟に対応してくれる会社を探している
    • パワートレインに関係なく部品をなるべく共通設計にして需要変動に対応したい
    • EV向け部品で不可欠な放熱フィンのダイカスト鋳造で悩んでいる
    • 既存の金型メーカーがEVシフトという大きな変化についてこれるか不安だ
    自動車の主要素材は鉄です

    自動車の主要素材は鉄です。鉄は安価かつ強靭であり、加工もプレスなどで容易といったことから、大量に使われています。自動車が鉄でできるているというのは小学生でも知っている常識でしょう。

    しかし、オイルショックに伴う省エネ、地域の大気汚染防止などの要求に対応するため、部分的にアルミ材おきかえての軽量化がすすめられてきました。

    2023年の現在では、エンジンブロック、トランスミッション、内装などがアルミ化されています。車種による違いはありますがガソリンエンジンを積んだ一般の乗用車の場合、重量比で10%程度がアルミを利用した部品になっているといわれています。

    EVシフトでは一層の軽量化が求められています

    さらにここ数年は、地球温暖化という世界的な環境問題への関心からEVシフトが急速に進展してきています。

    EVの場合、リチウムイオン電池という極めて高価な部品をどれだけ削減できるかが、価格や性能に直結します。このため車体の軽量化のニーズはいままでとは比較にならないレベルで高まっており、ガソリンエンジンの時代では考えられなかった新しい取り組みが世界中で繰り広げられています。この軽量化に向けた確立されたノウハウや設備は、EVシフトの進展速度にかかわらずガソリンエンジン車などにも流用され、いずれにせよ今後の自動車製造におけるスタンダートとなっていくと考えられます。

    EVシフトにおける軽量化では、樹脂や炭素繊維も候補にはなります。しかし、柔軟性や耐久性、耐熱性、加工性、リサイクル性、価格などを考慮すれば、依然としてアルミの役割は大きいと考えられています。鉄と同じ耐久性を持たせたとしても、アルミ化により部品重量は半分になるといわれています。

    EVシフトでは、いっそうの軽量化が求められます

    より大きな部品への対応

    車体のアルミ比率を高めるためには、従来よりも大きな部品をアルミ化することは避けて通れません。ダイカスト金型メーカーであるフジイ金型としても、このニーズが高まっていることを考慮し、数年前からより大型のダイカスト金型の生産体制を整えてまいりました。

    最近では、最大ワーク寸法が1,400 x 700 x 550 mmのマシニングセンタ(牧野フライス製作所 V77)を追加導入し、2台体制にするなどしております。これにより長辺部分が1メートルを超えるようなダイカスト鋳造品用の金型製作にも対応できる体制を整えています。具体的には、バッテリケースなどのEV用部品のダイカスト金型の製作が可能になっています。

    また、切削の後工程となる組付工程も大型化への対応として、2022年秋には、建屋1階部分全域で室内クレーンが利用できる新工場(第三工場)を新設し、納期の迅速化に対応しています。

    牧野フライス製作所 V77牧野フライス製作所 V77
    一階全域で室内クレーンが利用できる第三工場


    参考情報:立形マシニングセンタ「V77」を増設
    参考情報:第3工場を新設しました

    ヒートシンク、放熱フィンに実績があります

    ヒートシンクEVにおいてアルミが期待されるもうひとつの理由に、放熱性という特性もあります。EVといえども、バッテリーを中心として各所より排熱が生じており、これを適切に放熱することはEV自体の寿命や性能に直結する問題です。熱伝導性の高い金属には金、銀、銅といったものもありますが、価格や重量を考慮すれば全く現実的ではなく、放熱性もアルミに期待がかかっています。

    しかしヒートシンク、放熱フィンという細かな構造をもったダイカスト鋳造は、湯を注入するさいの鋳巣の抑制、取り出すさいの抜きの確実性などが難しい問題としてあります。当社は、もともと給湯器のような熱交換器のダイカスト金型の製作実績が多数あります。そのノウハウを展開してこの問題に対応しており、既にEV用部品のダイカスト金型の納入実績もあります。

    さらに、この排熱を冬季の車内暖房に有効活用したいという相談も寄せられています。金型の構造は複雑化はしますが、排熱を効率的に暖房に使えれば、その暖房分、バッテリー容量を節約することに繋がります。このような従来のガソリンエンジン車の設計ではあまり考えられていなかった要素に対しても積極的に対応させていただきます。

    当社の営業、設計、製造が一丸となって対応します

    当社の営業スタッフは、10年以上のダイカスト金型の設計や製造での経験を有したものが担当しており、打ち合わせの段階から、お客さまの所有するダイカストマシンの特性なども考慮した踏み込んだ提案ができる強みがあります。

    また、設計部門も本社工場の一角に事務所を構え、また、各工場も近隣に位置するなど、難易度の高い案件や、細かな要望のある案件をスムーズに処理する体制を整えています。この体制が評価され、多くのEVシフトに取り組まれている自動車部品メーカーの試作金型の製作の依頼も増えてきております。

    一方で、どこまで進展するか未確定のEVのためだけに、専用の金型製作をすることに躊躇いがあるという悩みも寄せられています。ガソリンエンジン車、EVに共通の部品であれば、金型改造で対応できる場合もあります。そのような相談にも対応いたします。

    なお、当社の20代から60代、70代までが満遍なく在籍している社員の年齢構成を活かし、なるべく若手にEV対応に関わってもらうようにしています。若手らしいチャレンジング精神を発揮してもらうというだけでなく、EVシフト化にともなう経験を積んでもらうことで、5年後、10年後にくる修理や改造、あるいは更新型製作で齟齬が生じないことを狙っています。

    参考情報:バランスのとれた年齢構成の職場

    EV、環境対応車の
    ことならば
     
    試作、量産のいずれの金型もお任せください

    軽量化と放熱の設計製作に実績があります。また、試作から量産、修理、改造、メンテナンスまでトータルにご支援いたします。試作した金型を量産用に改造する対応も行っています。

    金型に関する見積依頼や技術相談などお気軽にお問い合わせください。お問い合わせフォームはこちら
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    お電話でのお問い合わせは0587-93-1101。受付時間は平日9:00~17:00までとなっております。

    金型製作・修理の見積依頼や技術的なご相談はもちろん無料です。些細なことでも遠慮なく、お気軽にご相談ください。

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